僕は現在、所謂田舎と言われる所で生活をしています。
気付いたらもう36歳で、まだ独身です。
元は都心部で産まれ育ったのですが、大学の頃に出会った興味のある分野がこの地域にしかなかった事もあり、仕事の都合でこんな片田舎に居ます。
仕事の上司部下は皆男性で、既に結婚してから奥さんを連れてから、田舎に転勤で来ている人ばかりです。
10人程度の部署ですが、独身は僕だけです。
そんな僕でもやはりいつかは結婚をと考えています。
40代も見えてきた僕は、流石に焦り始めて出会い系サイトに登録しました。
僕は旅行が好きで、休みの日にはほぼ一人で旅行に行っています。
そんな事をプロフィールには軽く記載しておきました。
あまり積極的ではないので、どの様に自分を表現したらいいかも分からないし、参考にしたり相談出来る人もいなかったので、登録してほぼ放置の状態でした。
ただ、急に淋しくなる夜にはアプリを開いたりしています。
ある日、見付けたのは同じ様に旅行が好きと言う女性でした。
旅行が好きと記載している女性は多いのですが、他の女性と大きく違った所はセブ島やバリ等綺麗な観光地ではなく、日本のノスタルジックな場所や気に入った外国に何度も行くと言う女性でした。
勇気を出していいね!を押しました。
すると相手からもいいね!を押してもらう事が出来、やり取りが始まりました。
メールの文面から、相手もガツガツ行く様な女性では無いと感じました。数日に1通と言うゆったりしたやり取りでした。それが僕には丁度良かったのです。
数カ月にも及ぶやり取りで、会う事になりました。旅行がてらこちらに来てくれると言うのです。女性と約束して会うのは数年ぶりでしたので、かなり緊張しましたが楽しみの方が大きかったです。最近の休みに行った旅行でのお土産を持参しました。飛騨高山のサルボボとお菓子です。
実際に会ってみると、派手さはなく家庭的な女性でした。
早速お土産を渡しました。すると同じ様に彼女も僕にお土産を準備してきてくれたのです。
その心遣いと同じ感覚に鳥肌が立ちました。
その後も年に数回だけ食事に行ってはお土産を交換しています。付き合ってほしいとは思っています。
ただ、僕がどうしても仕事を変えたくないので、この田舎の方に来てもらう事が難しいのでは、それならば今のままでも・・・と先延ばしにしています。
年齢的にも、そろそろけじめを付けないといけないとは思っています。
田舎には行けないと言われても良い時間を共有出来た出会いに感謝しています。
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